妊婦さんと矯正治療。妊娠中または妊娠を考えているけれど歯列矯正はできる?
2021/10/10
矯正治療の流れと、妊婦さんが気を付けるべき治療や検査
① 矯正カウンセリング
② 精密検査(レントゲン撮影、歯型の採取、顔貌・口腔内写真撮影)
③ 診断結果と詳細な治療計画の説明
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方針に同意いただけたら、矯正治療前に虫歯治療・抜歯(必要な方のみ)
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④ 矯正治療開始
妊婦さんが気を付けるべき検査・治療は、精密検査時の『レントゲン撮影』と矯正治療前の『虫歯治療・抜歯(必要な方のみ)』です。
妊娠中のレントゲン
妊娠中のレントゲン撮影は、胎児への放射線被ばくの影響が心配なところだと思います。
矯正治療の精密検査で行われるレントゲン撮影の撮影箇所・枚数からすると、撮影面積が狭くお腹からの距離が離れているため、放射線被ばくは非常に少なく胎児に影響はないとされていますのでご安心ください。
妊婦さんがより安心してレントゲン撮影できるよう、当院では万全を期して妊婦さんにはX線遮断の防護用エプロンを着用してもらっています。
妊娠中の投薬、麻酔はできる?
矯正治療では虫歯などの治療を済ませてから矯正をスタートさせますが、その際に投薬・麻酔を行う可能性があります。矯正治療自体では投薬・麻酔を行うことはありません(個人差はありますが、歯が動く時の痛みが激しい方には市販の鎮痛薬を服用して頂いております)。
妊娠中の投薬・麻酔は胎児への影響を考慮すると、妊娠5~8ヶ月の間が望ましいです。妊娠4カ月頃までは奇形や発育不良の心配があり、8ヶ月以降は早産の心配があります。
矯正治療に限らず虫歯になれば治療が必要になります。現在妊娠中の方はタイミングを見計らって安全に治療をし、これから妊娠を考えている方は早めに治療を済ませるようにしましょう。
まとめ
妊娠中の矯正治療は可能です。しかし、妊娠中はホルモンバランスの変化などによって気持ちが不安定になることがあり、大丈夫だと思って始めた矯正治療が不安に感じることがあるかもしれません。少しでも不安なことがある方はいつでも歯科医師にご相談ください。また、いつ妊娠するかわからなくても妊娠を希望している方は遠慮せずにその旨をお聞かせ下さい。治療時期・内容を考慮するなど私たちにもお手伝いできることがあるかもしれません。
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